日銀、5年債や20年債で指し値オペ実施 超長期は初
日銀は20日、2年、5年、20年の新発国債を対象に、指定した利回りで無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施すると市場参加者に通知した。2年債は0.020%、5年債は0.170%、20年債は1.245%で無制限に買い入れる。日銀は同日、長期金利の変動幅を「プラスマイナス0.5%程度」と従来の「プラスマイナス0.25%程度」から拡大し、幅広い銘柄の国債で売りが膨らんでいる。
超長期国債を対象とした指し値オペの実施は初めてで、中期債は16年に実施したことがある。新発5年債は日銀の通知前に0.260%で、20年債は1.255%で取引が成立した。指し値オペを通じて急激な金利上昇を抑え込む狙いがあるとみられる。指し値オペは現在、新発10年債や残存7年の国債を対象に毎日実施している。
