食料危機)アフリカ大地に食品ゴミを蒔いて、緑と生態系を作った先生のお話。全動植物は相互依存する存在かと

 

「今だけ、金だけ、自分だけ!」

という精神ではなく、

「未来の為、お金よりも

尊いものの為、

人々の幸せの為!」

という事に価値を見出して、

努力できる事は、素晴らしい事!

その精神が世界中の人にあれば、

戦争や紛争、今の世の中のような

混乱はなく、みんながもっと

幸せに生きられるのに・・。

と思います。

素晴らしい精神性で、

不可能に思える事を可能にした

日本人のお話(実話)を紹介します。

アフリカのニジェール共和国

国土の4分の3は砂漠であり、

農耕地帯は1割にも満たない。

ジャンの実家は、農家だが、

国土は砂漠だらけで、

作物が出来ても、

遊牧民の放っている動物に

食べられてしまい、それが原因で、

遊牧民喧嘩になっていた。

そこへ、臭いニオイを放ったトラックが、

通りかかった。トラックの運転席から

顔を出したのは、見たことのない

初老の日本人だった。

 

臭いニオイの事を文句を言うと、

その日本人はついておいでという、

そこで、その日本人が、白昼堂々と

不法投棄をしている現場を見た!

「何をしているんだ!ただでさえ、

この街は、ゴミの処理に困っているんだぞ!」

 

安心しなさい。僕の名前はオサム

この行動はね、君たちにとっても、良い未来に繋がるんだよ!たぶん。

 

「不法投棄はどう良い未来に

繋がるんだよ!

それは、都市部のゴミだろ!」

その作業をしていたのは、

日本人だけでは、なかった。

現地の人も、働いていたのだ。

「何しているんだ!

絶対にその日本人に騙されている!」

 

俺には、彼らの行動は理解できず、その場を後にした。

ただ、それでもオサムの言った

「良い未来になる。」という言葉は、

根拠なく言っているようには、

見えなかった。

もしかしたら、本当に何か変える為に、

来てくれたのかな?

気になったので、しばらくしてまた、

フェンスで囲まれた場所を観に行った。

その場所は、ただ何も変わっていないどころか、

土に白アリが大量にたかっていた。

 

ジャンは、ガッカリして、この街を出て、

都会で、稼いで遊んで暮らす事にした。

オサムは、もう少し時間をくれと言う。

そうすると白アリがもっともっと増えると言う。

そして、都会で就職し、普通の暮らしが

送れるようになった半年後、

両親に会いに里帰りをした。

すると衝撃の光景を目にしたのだ!

そこにあったのは、

白アリでも、土の山でもなかった。

そこにあったのは、

フェンス内で広がる小さな畑だった。

「どうしてこんな事が出来たんだ!

信じられない!」

「どうやって、これが出来たんだ!」

と聞くと、オサムは、

「白アリたちのお陰だよ。」と言う。

 

①ゴミを食べた白アリが、

土の中で暮らしてくれた。

 

②土の性質が変わって、

水もたまりやすくなり、

植物が育ちやすくなった。

 

③砂漠の風の被害も、

白アリたちが巣を作った

土の形で影響を受けにくくなった。

↓↓

植物にとって、最良の環境が出来た!

しかし、遊牧民の放った家畜が、

作物をもぐもぐ食べている。

それをオサムに言うと、

 

「糞もちゃんとここでしてくれるから、

作物がすくすく育つよ!」という

答えが返ってきた。

 

緑化そのものには、感動したけど、

それを維持する事は難しいと思った。

俺には、この日本人がそんな先の事を

考えているようには思えなかった。

それから、半年が経った。

そういえば、最近、街にゴミが

減ったように思った。ゴミ集積場の

追加設置の話も無かったし、

どうしたんだろうと思った。

まさか、あの日本人がまだゴミ集めを

しているのか?

その事が気になった俺は、再び、

里帰りをすることにした。

「継続は力なり」と諺にもあるように、

あのオサムたちの活動の継続は、

それなりの結果をもたらしていた。

諦めていた街の未来は、

確実に良くなっていた。

俺はまた、オサムから話を聞く事にした。

ジャン「一時的なものかと思っていたけど、ここまでとは‥」

オサム「言っただろ?家畜の糞があるって事は、作物にとてもいい栄養素になるのさ。」

家畜の口からは、口からよだれやら、

何かが落ちていて汚いと思った。

しかし、

オサムは、あれは、種だと言う。

家畜の口から出た食べこぼしが、

種まきを、してくれている事になり、

それで、半永久的に植物が作られると言うのだ。

この貧困の故郷の街から逃げ出して、

可能性を信じなかったのは、

俺だけだった。

皮肉を言って帰る事しかできなかった。

それから、3年の時が経ち、

街のゴミが減った事に気が付いた。

引き続き、緑化運動に使われている

と知ったが、それでも、大きな変化は、もう無いだろうと思っていた。

バーのテレビを観ていると、

驚きの光景を目にした。

砂漠だらけだった故郷の街が、

中継されていた。

数年前まで砂漠だった街が、

ナツメヤシバオバブまで、

育っていたのだ!

オサムに、聞いてみた。

「何故?ここまでの事をしたのか?」と。

 

「砂漠の緑化に科学で貢献出来たら

いいなと思ったのもあるけど

遊牧民と農耕民が、土地の関係で、

共生せざるを得なくなってから、

仲が悪くなったのをどうにかしたいと思った。」

と言うのだ。

友達になれた筈なのに、環境のせいで

仲が悪くなるのは、おかしい。

互いの暮らしが回り始めれば、

遊牧民も、農耕民も本来の優しさを、

取り戻せると思った。

と言うのだ。

もっと困っている町もあるから、

これだけじゃ足りない。

もっと、活動するには、資金も

バックアップも足りないと言う。

ジャンは、政府の役人になっていた。

「貧困の街で、

緑化運動に取り組む

面白い日本人が居る。」

と話すと、緑化運動が

政府公認の活動になったのだ!

 

この漫画に出て来る【オサム】という

日本人は、一体誰なんでしょう?

と思って調べてみました。

 

京都大学の大山修一准教授です!

YouTubeがありました。

私は、西アフリカ、サハラ砂漠の南、

ニジェールで、

砂漠化のメカニズムを研究しながら、

緑化活動を行っています。

その緑化は、都市のゴミと、家畜の糞を使う

というちょっと変わった方法です。

ゴミは不要なモノ。

家畜は砂漠化を引き起こすものと

考えがちですが、ゴミを撒くと

有用植物の種子が、発芽し、

生長します。

そこに家畜を入れ、

家畜が糞を落とすと、

糞から樹木が発芽し、生長します。

こうしてゴミを投入すると、

5年後には、樹木が生長し、

家畜の放牧地が出来上がります。

ニジェールでは、20年で人口が

2倍になるスピードで増加し、

土地の不足が深刻になっています。

土地荒廃、砂漠化の問題は深刻ですし、

気象変動や干ばつの発生もあります。

食料不足は常に深刻な問題になっています。

 

毎年雨期になると農耕民と遊牧民が、

武力衝突を引き起します。

飢餓や貧困から、若者が引き起こす

テロの問題も深刻です。

都市のゴミと家畜を使って緑化を行い、

住民と共に、砂漠化問題や飢餓、

民族紛争、テロ問題の

解決に努めています。

 

京都大学では、

フィールドワークを重視しています。

実験室も充実し、分析・実験も可能です。

こちらの動画は、

■京大先生シアター■より

宮沢孝幸准教授の

動画もありました!

素晴らしい日本人の活躍が、

世界を救う!!

人口が増え、食料の問題が

起こるのなら、こういった

解決方法を見出す事が、

人として正しいあり方ですよね?!

支配者層の精神性が、砂漠緑化
大山修一准教授のようであったなら、

世界は平和でみんなが幸せな世の中に

なるのにと、ふと思いました。

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