「法滅尽経の話」より
仏法が滅しようとする時、女人は精進して常に徳を積むが、男子は怠けて信心がない。
仏法が滅ぶ時、天の神々はみな涙をこぼし、泣き悲しむ。
作物という作物は実をつけなくなり、疫病が流行し、死んでいく者も多くなって人々は苦しむ。
税金は重くなって、道理に合わない税のかけ方をする。
悪人が海の砂の数より多くなり、善人は一人か二人になる。
世界が最後になる寸前には、日月が短く、人の寿命も段々と短くなって四十歳で白髪になる。
男子は淫乱にして、精も尽き若死にす
るようになり、長生きしても六十歳ぐらいであろう。